小林美恵 津田裕也 Duoリサイタル
モーツァルトの夢と幻
2024年2月25日(日)開演14:00 Hakuju Hall
- 出演:
- 小林美恵(ヴァイオリン)津田裕也(ピアノ)
- 曲目:
- 〈オール・モーツァルト・プログラム〉
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 K. 296
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 K. 379
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調 K. 377
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 K. 304
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 K. 526 - 問合:
- チケット:23年10月より発売
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( モーツアルトの夢と幻 )
それはいつも突然やってくる。
「モーツァルトを弾こう!」
あるリハーサルで、たまたまピアノの譜面台に置いてあったモーツァルトのソナタの楽譜を何気なく弾いた時だった。シンプルな音の響きの中に、人間をはるかに超えた音楽だけの世界を一瞬見た気がした。ハッとした。
「そこに行きたい」
モーツァルトの作品はヴァイオリンを習い初めて、わりにすぐに弾く。幼い頃から他のどの作曲家よりも近くに、いつも側にいてくれる存在だった(実際、私の机の上には少年モーツァルトの置物の人形がいた)。練習しながら、私はモーツァルトに色々話しかけたものだ。
モーツァルトは父親から音楽の英才教育を受け、ピアノとヴァイオリンのためのソナタを6才から生涯にかけて、40曲程書いている。最初の就職もザルツブルクの宮廷楽団のコンサートマスターのポストだった。モーツァルトにとってヴァイオリンはどんな楽器だったのだろうと思う。
モーツァルト人形は、私の問いかけに今は何も答えてはくれない。モーツァルトが一瞬、私に開いてくれた世界、もしかしたら幻だったのかもしれない。でも探しに行きたいと思う。
小林美恵