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2017年12月20日(水)開演19:00 紀尾井ホール
アンサンブル of トウキョウ 第125回定期演奏会
オーケストラの夕べ

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 青山聖樹(オーボエ)
金昌国(指揮)
アンサンブル of トウキョウ
曲目:
シューベルト ロンド イ長調 D.438
R.シュトラウス オーボエ協奏曲 ニ長調
ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調 op.93
問合:
アンサンブ of トウキョウ事務局
Tel  03-3426-2010     Fax  045-595-0224
Mail  ensembleoftokyo@gmail.com

(美恵から皆さまへ)
2017年の最後のコンサートです。
今年のアンサンブル of トウキョウの定期ではシューベルトのロンドを弦楽合奏と演奏いたします。
この曲は3曲のヴァイオリンとピアノのためのソナチネを書いた年と同じシューベルトが19歳の時の作品です。シューベルトのお兄さんのフェルディナンドが弾くために書いたともいわれていますが、きっと親しい人が集まる親密な音楽会が開かれていたのでしょう。こんな素敵な曲を作ってくれる弟がいたフェルディナンドを羨ましく思います。
曲は明るく、希望に満ち溢れていて、未来へ前進しようとするシューベルトの若いエネルギーが感じられて、歳の終わりにこの曲が弾くことができて本当に幸せです。

017年12月15日(金)開演19:00 シンフォニー・サロン(門前仲町)スタインウェイ・ホール
シンフォニー十周年記念コンサート

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 有森博(ピアノ)
曲目:
J.S.バッハ ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ホ長調 BWV1016
ババジャ二アン ヴァイオリン・ソナタ
プロコフィエフ 5つのメロディー op.35 bis
チャイコフスキー メロディ op.42-3
ラヴェル ツィガーヌ
問合:
シンフォニー・サロン Tel 080-6806-1830
Mail symphonysalon@gmail.com

(美恵から皆さまへ)
シンフォニー・サロン、10周年おめでとうございます。
門前仲町の駅を出てすぐ、24時間使えるピアノ付きのリハーサル場所はまさに演奏家の味方!という存在で、私もよく使わせていただいています。本当に有難いです。
10周年記念のコンサートには、一年に何回もロシアに行かれているピアノの有森さんと弾くアルメニアの作曲家のババジャニアンのソナタを是非聴いていただきたく選びました。そしてチャイコフスキー、プロコフィエフの小品を弾きます。ババジャニアンのソナタは日本ではまだあまり演奏されていないようですが、1959年の作曲でショスタコヴィッチに献呈されています。曲はとても重く、激しく、熱く、神秘的で本能が直接刺激され、強いエネルギーに圧倒されます。今春に同じアルメニアの作曲家、アルチュニアンのトリオを演奏しましたが、やはり同じ熱さを感じました。どんな土地柄なのかと、とても興味深く想像が膨らみます。
クリスマス近い一夜をロシアの空気を感じながら過ごせたらと思います。

2017年11月18日(土)開演14:15 ルネスホール
小林美恵・加藤洋之 Duo
超豪華なヴァイオリンとピアノのスーパー・デュオ・コンサート

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 加藤洋之(ピアノ)
曲目:
シューマン ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105
ワーグナー ロマンス
ワーグナー(リスト編曲) 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より ”愛の死”(ピアノソロ)
コルンゴルト 組曲「空騒ぎ」 op.11
ヴェーベルン 4つの小品 op.7
ワーグナー エレジー(ピアノソロ)
R.シュトラウス ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18
問合:
Salon de la Beau Faveur事務局 Tel  090-7970-0509

(美恵から皆さまへ)
毎年、岡山で演奏させていただけるのを本当に嬉しく思っています。何を聴いていただこうかと、プログラムを考えるのが毎回楽しみで、岡山の方々の顔を思い浮かべながら、いろいろ考えを巡らすのですが、今回はリヒャルト・シュトラウスのソナタをリクエストいただいたので、同じ頃ウィーンで活躍した作曲家コルンゴルトとウェーベルンの作品、そして19世紀の後半にヨーロッパ中の音楽界に影響を与えたワーグナーとシューマンの作品をピアノの独奏も交えて、聴いていただこうと思います。
ピアノの加藤洋之さんは高校からの同級生で、その演奏は高校時代から天才的でしたが、オペラやシンフォニーにも造詣が深く、特にワーグナーやリヒャルト・シュトラウスの作品への思いは並はずれていて、今回のプログラムは加藤さん以外との共演では考えられません。この特別なプログラムを岡山の皆様に聴いていただけるのを本当に楽しみにしています。シューマンは今回とても久しぶりに弾きますが、底のない独特の世界観にゾワゾワしています。
ロマン派後期からウィーン世紀末にかけての芳醇で香りたつ響きを、きっと存分にお楽しみいただけると思います。ルネスホールでお待ちしています。よろしくお願いいたします。

2017年11月11日(土)開演18:00 静岡音楽館AOI
AOI・レジデンス・クヮルテット with 菅沼準二

出演:
松原勝也 小林美恵(ヴァイオリン)
川本嘉子 菅沼準二(ヴィオラ) 河野文昭(チェロ)
曲目:
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 op.18-3
ラヴェル 弦楽四重奏曲 ヘ長調
モーツァルト 弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516
問合:
静岡音楽館AOI・インフォメーション Tel  054-251-2200 (月 休)

(美恵から皆さまへ)
今年も早くもAOI・レジデンス・クヮルテットの時期がやって参りました。一年経つののなんと早いこと。
今年のベートーヴェンは3番を演奏いたします。解説書によりますと、3番のカルテットは作品18の6曲の中で、一番最初に作曲されたそうです。しかし面白いことに、これ以降ベートーヴェンが書いたいろいろな曲のモチーフがあちらこちらに聴き取れます。そしてまたシューベルトやさらに先のブラームスまでもの道筋を感じます。逆にいえば彼らがいかにベートーヴェンに影響されたか、そしてベートーヴェンの作品をどんなにかよく勉強したかが想像できて、とても楽しいです。
そして、ラヴェル。カルテットを弾き始めて、比較的最初に弾いた曲ですが、改めて今回弾いてみると、懐かしさと共にその頃には気づかなかった発見や響きの妙に、何度もはっとしています。やはりいつ弾いても凄い曲。大好きです。
最後はビオラの菅沼準二先生とモーツァルトの弦楽五重奏曲です。学生時代、先生の室内楽のレッスンは、曲が出来た時代に先生は生きていたに違いないと思うほど、いろいろなことを教えてくださって楽しかった。今回もとても楽しみです。
魅力溢れるプログラム、どうか聴きにいらしてください。

2017年11月7日(火)開演19:00 日暮里サニーホール コンサートサロン
ARAKAWAクラシックBOX㈽
小さなサロンの室内楽シリーズ
「弦楽四重奏をじっくりと聴く」

出演:
松原勝也 小林美恵(ヴァイオリン)
川本嘉子(ヴィオラ) 河野文昭(チェロ)
曲目:
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 op.18-3
ラヴェル 弦楽四重奏曲 ヘ長調
問合:
町屋文化センター Tel 03-3802-7111
日暮里サニーホール Tel  03-3807-3211
WEBチケット発売 http//www.acc/arakawa.jp/<br />

2017年10月21日(土)開演19:00 にかほ市象潟公会堂
クラシック音楽をあなたに
~デュオ・リサイタル~

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 有森博(ピアノ)
曲目:
ヴィターリ シャコンヌ
エルガー ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 op.82
ブラームス ヴァイオリン・ソナタ 第1番 op.78
サラサーテ ツィゴイネルワイゼン op.20

問合:
にかほ市教育委員会生涯学習課 Tel  0184-38-2171

(美恵から皆さまへ)
象潟は日本海に沈む夕日の美しい町。多くの文人が歌を残した歴史のある町です。
象潟公会堂は昭和初期に建てられた洋風建築の素敵な木造の建物。その温かで上品な佇まいに、いるだけで心踊り、ときめきます。今でもそう感じるのですから、建てられた当時はさぞ、町の中心で人々の誇りだったことでしょう。
一階は椅子を並べますが、2階はなんと畳!!座布団を敷いて、皆思い思いに座って聴きます。
これがたまらなくいいのです。
音を正面から、床からも感じることができ、まわりの人と肩を寄せ合って思いを共有できる。より深く音楽を感じられる気がします。
今回のコンサートにたくさんのリクエストをいただきました。これもとても嬉しいこと。
その中から、ヴィタ―リ、エルガー、ブラームス、サラサーテを演奏します。
熱い象潟の皆様にまたお会いできるのが、とても楽しみです。

2017年9月24日(日)開演18:00 京都文化博物館 別館ホール
Salzburger Schlosskonzerte in KYOTO
Luz Leskowitz & Friends

出演:
Luz Leskowitz  小林美恵(ヴァイオリン) 松実健太(ヴィオラ)
林裕(チェロ) 長谷川美沙(ピアノ)
曲目:
モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 KV.423 ト長調
セルヴェ ヴェルディの椿姫によるファンタジー
ドヴォルザーク 弦楽三重奏曲「テルツェット」 Op.74  ハ長調
フランク ピアノ五重奏曲 ヘ短調
問合:
ザルツブルガー・シュロスコンチェルト・ジャパン事務局  Tel 072-221-8525

(美恵から皆さまへ)
今年もザルツブルガー・シュロスコンツェルト in 京都に出演します。
ヴァイオリンのルッツさんはザルツブルクのミラベル宮殿で長い間、毎日のように行われるコンサートを主催、演奏なさってこられました。
演奏家として、いろいろな場所に行って弾くのと、毎日同じ場所でじっくり弾くのと、どちらがいいかしら?などと思いながら、日本のクラシック界にはそういう場所があまりないな、文化の違いかしら?あってもいいのにと思ったりしています。
今回、私はドヴォルザークとフランクを弾きます。ドヴォルザークは若い頃感じていた印象と最近大きく変わって、ますます好きになっている作曲家です。人間も変わるのだなと、自分のことながら不思議です。
京都で今年の秋を感じるのも、また楽しみの一つです。

2017年9月18日(月・祝)開演14:00 川崎市麻生市民館・大ホール
文化の風コンサート 2017秋
心に響くメロディー クラシック音楽は楽しい

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 新倉瞳(チェロ)
佐々木祐子(ピアノ)
曲目:
ラフマニノフ ピアノ三重奏曲 第1番(悲しみの三重奏曲)
ラフマニノフ ヴォカリーズ
シューベルト 幻想曲 ハ長調 D.934
サン=サーンス 白鳥
ポッパー ハンガリー狂詩曲
ピアソラ 四季より冬、春

問合:
芸術の街研究会 090-2414-0734
www.bunkanokaze.com

(美恵から皆さまへ)
新百合ケ丘近辺にお住まいの方々が家族で気楽に聴けるコンサートとして、年に2回、10年間続いた”文化の風コンサート”、今回の20回目が最終回なのだそうです。4~5年前に一度、弾かせていただきましたが、新百合ケ丘の掲示板に貼ってあるチラシを見つけては、今度はどんなプログラムなのかしら?と毎回楽しみにしていました。
1回のコンサートを作るのがどんなに大変なことか、痛いほど身にしみて私たち演奏家は知っています。クラシック音楽普及のために、どれだけのエネルギーと情熱と時間と手間を、かけてくださったかと思うと、お世話くださった方々に感謝でいっぱいです。
最終回に聴いていただく曲はラフマニノフとピアソラのピアノトリオ。両曲とも私は今回初めて弾きます。ラフマニノフは学生時代に作られた曲で、lugubre(悲しい、哀しい)の指示で始まり、最後は葬送行進曲で終わる悲歌。ピアソラはブエノスアイレスの「四季」から冬と春を演奏します。日本と反対の四季の、遠い地に思わず心が飛んでいきます。他にチェロとのデュオでヘンデル=ハルヴォルセンのパッサカリア、ピアノとのデュオでシューベルトの幻想曲を、ピアノのソロやチェロの小品もあります。シューベルトの幻想曲は弾く度に、近づいたと思ったシューベルトが、弾き終わるとまたさらに遠くに行ってしまったと感じる不思議な曲。私には永遠の曲です。

10年間の思いの詰まったコンサート、これからも皆様のそばに音楽がありますように。

2017年8月22日(火)開演15:00 軽井沢ユニオンチャーチ
軽井沢国際音楽祭 2017
アフタヌーンコンサート
吉田秀プロデュース~縁の下が退屈になっちゃったコントラバス~

出演:
吉田秀(コントラバス) 小林美恵(ヴァイオリン)
中村洋之理(ヴィオラ) 宮坂拡志(チェロ) 宮崎由美香(フルート)
野平一郎(ピアノ) 植松透(パーカッション)
曲目:
バリエール チェロとコントラバスのためのソナタ
ガイドシュ 独奏コントラバスによるカプリッチョ 第2番
ロッシーニ チェロとコントラバスのための二重奏曲
シュルホフ コンチェルティーノ
間宮芳生 ヴァイオリン・コントラバス・パーカッション・ピアノのためのソナタ
問合:
軽井沢国際音楽祭実行委員会
Tel  050-3718-8676(代表・平日10:00~18:00)
Email  info@kimf.net
http://kimf.net/

(美恵から皆さまへ)
軽井沢国際音楽祭、ユニオンチャーチでのアフタヌーンコンサート Ⅰ はコントラバスが主役のコンサート、~縁の下が退屈になっちゃったコントラバス~です。弦楽器の中で一番下の音を受け持つコントラバス。私たちはその支えがあってこそ自由に音を紡げます。室内楽で共演できる曲は多くなく、限られてしまうのですが、コントラバスが入ると音楽がとたんに大きな広がりを持ちます。みんなのことを受けとめてくれる、寄りかかってもびくともしない、安心できる本当に頼もしい存在なのです。そういえば私が大好きでよく演奏するアラン・リドー(花の好きな牛を書いた作曲者)にも「小さな悲しい音」というコントラバスのお話の曲がありましたっけ。。
今回の演奏会では間宮芳生先生のヴァイオリン、コントラバス、パーカッション、ピアノのためのソナタという、編成のとても珍しい曲を演奏します。こういう曲が弾けるのも音楽祭ならではです。曲は4楽章あり1楽章がヴァイオリンとピアノ、3楽章がヴァイオリンソロ、2楽章と4楽章が全員で演奏します。民謡あり、ジャズ風あり、アフリカのリズムあり、どうなりますか、、楽しみです。

2017年8月20日(日)開演14:30 軽井沢大賀ホール
軽井沢国際音楽祭 2017
フェスティバルオーケストラコンサート

出演:
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン) ルドヴィート・カンタ(チェロ)
横川晴児(指揮)
フェスティバルオーケストラ
曲目:
ドヴォルザーク 謝肉祭 op.92
ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 op.102
ブラームス ハンガリー舞曲集より 第1、4、5、6、7番
ドヴォルザーク 交響曲 第8番 op.88
問合:
軽井沢国際音楽祭実行委員会
Tel  050-3718-8676(代表・平日10:00~18:00)
Email  info@kimf.net
http://kimf.net/

(美恵から皆さまへ)
軽井沢国際音楽祭、メインはなんといってもこれ!!フェスティバルオーケストラコンサートです。毎年、このオーケストラのメンバーに会って一緒に演奏できるのが、何よりの楽しみです。7月からリハーサルを重ねていて、今年の夏もドラマティックに展開しています。
プログラムはドヴォルザークとブラームス。ブラームスのハンガリー舞曲では、粋な仕掛けが。。
長めの休憩をとるそうで、今年のプログラムのイメージで作られた、黒ホッピーを使ったカクテル「ルサルカ」と共にどうぞお楽しみください。

2017年8月19日(土)開演16:30 軽井沢大賀ホール
軽井沢国際音楽祭 2017
Happy Hour Concert
音楽祭名手たちの響演

出演:
横川晴児(クラリネット) 小林美恵(ヴァイオリン)
中村洋之理(ヴィオラ) ルドヴィート・カンタ(チェロ)(ピアノ)
野平一郎(ピアノ)
曲目:
モーツァルト ケーゲルシュタット・トリオ K.498
野平一郎 SI-MI (パリ音楽院委嘱作品・軽井沢初演)
シューマン ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.63
問合:
軽井沢国際音楽祭実行委員会
Tel  050-3718-8676(代表・平日10:00~18:00)
Email  info@kimf.net
http://kimf.net/

(美恵から皆さまへ)
音楽祭2日目はHappy Hour Concert。
1時間づつのプログラムで3公演が行われます。その3つ目の回でシューマンのピアノ三重奏曲を演奏します。シューマンの室内楽曲はピアノ五重奏曲以外はヴァイオリン・ソナタも含め、あまり弾く機会がなかったのですが、近ごろ歌曲と共にとても惹かれていて、じっくり取り組みたいと思っていたところでした。決して人懐こい曲ではないけれど、心を寄せれば寄せるほど、いろいろな想いを語りかけてくれる曲のようです。
この回は他にモーツァルトのケーゲルシュタット・トリオや野平先生の新曲(SI-MIがまた聴けるのは個人的にはとても嬉しいです)があり、他の回では弦楽四重奏、菅楽六重奏に打楽器の演奏会と、軽井沢の空気を深く呼吸できる素晴らしい1日になりそうです。

2017年8月18日(金)開演16:00 軽井沢大賀ホール
軽井沢国際音楽祭 2017
オープニング・ガラ・コンサート

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) パトリック・ヌジエ(アコーディオン)
尾尻雅弘(ギター) 秋場敬浩(ピアノ)
曲目:
サラサーテ カルメン幻想曲
ポンセ エストレリータ
タレガ アルハンブラの思い出
トゥリーナ セビリャーナス

問合:
軽井沢国際音楽祭実行委員会
Tel  050-3718-8676(代表・平日10:00~18:00)
Email  info@kimf.net
http://kimf.net/

(美恵から皆さまへ)
軽井沢国際音楽祭 2017、今年のテーマは「ボヘミアン」です。中欧や東欧の音楽を中心に自由な発想を持つ音楽が多くとりあげられます。
オープニング・ガラ・コンサートではアコーディオンのヌジエさん、ギターの尾尻さん、ピアノの秋場さんとでお贈りします。私は尾尻さんとサラサーテのカルメン幻想曲、ファリャのスペイン舞曲を、秋場さんとはポンセのエストレリータ、バグダサリャンのノクターン、サラサーテのツィゴイネルワイゼン、ドヴォルザークのオペラ「ルサルカ」から「月に寄せる歌」を演奏します。毎年恒例になりました音楽祭オリジナルカクテルは今年は「ルサルカ」。
いろいろな国のいろいろな思いのいっぱい詰まった、味わい深い、華やかな会になりそうです。
最後には4人でピアソラを演奏します。アコーディオンとの共演は初めてなのでとても楽しみです。

2017年8月6日(日)開演15:00 昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
出張サマ―ミューザ@しんゆり!
究極の名曲集 これぞチャイコフスキー

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 山下一史(指揮)
東京交響楽団
曲目:
《オール・チャイコフスキー・プログラム》
チャイコフスキー 歌劇「エフゲニ―・オネーギン」からポロネーズ
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 op.35
チャイコフスキー 交響曲第5番 op.64
問合:
ミューザ川崎シンフォニーホール Tel 044-520-0200 (10:00~18:00)
ミューザWebチケット http://muza.pia.jp/

(美恵から皆さまへ)
資料によるとチャイコフスキーはこのヴァイオリンコンチェルトを1878年3月5日に書き始めて、3月10日に1楽章を、16日には全曲の下書きを完成させています。ヴァイオリンコンチェルトの中でも長い部類に入るこのコンチェルトを10日間で書いたと知って、とても驚きました。後に友人のヴァイオリニストの助言で2楽章を書き直していますが、それは3月24日のたった1日で仕上げています。

他の作曲家は曲を書くのにどのくらい時間をかけるのかしら?
きっとこの時のチャイコフスキーの頭の中には音楽が凄い勢いで流れていて、その音符を書き留めるのにそれはそれは必死だったに違いないと、その姿を思わず想像してしまいました。
幼い時に出会って以来、魅せられ続けている曲ですが、時間と共にこの曲が私の中で変容していると感じています。それはとても珍しく、面白いです。
チャイコフスキーの憧れと熱狂と躍動の奔流の渦の中に、暫し身を置いてみたいと思います。

2017年7月14日(金)開演18:30 習志野文化ホール
サロン・コンサート オン・ステージ27
~音楽と物語の夕べ~

出演:
横川晴児(プロデュース&クラリネット&お話)
小林美恵(ヴァイオリン) 秋場敬浩(ピアノ)
曲目:
ブッシュ ヴァイオリンとクラリネットのための二重奏曲 第1番
アルチュニアン ヴァイオリン・クラリネット・ピアノのための組曲
リド フェルディナンド「花のすきなうし」
ストラヴィンスキー 兵士の物語
問合:
習志野文化ホール Tel 047-479-1212 Fax 047-476-0941
narabunh@jcom.zaq.ne.jp

(美恵から皆さまへ)
習志野文化ホールのサロン・コンサートはなんと、大ホールの舞台に椅子をならべて演奏を聴いていただくコンサートです。
普段、私たち演奏家は自分が舞台で出している音を、実際に客席で聴くことは決してできないのですが(かなり違うと思うのです)、お客さまも舞台上の音を舞台で聴く機会はなかなかないと思うので、ワクワクするとても面白い企画だと思います。
今回のプログラムは「花のすきなうし」と「兵士の物語」のお話しから生まれた音楽と、アルメニアの作曲家のアルチュニアンのトリオ、ブッシュのクラリネットとヴァイオリンの珍しい二重奏曲などを演奏します。
アルメニアという国にも作品にも、私はあまり馴染みがなかったのですが、アルメニアの音楽大使といっても過言ではないピアノの秋場さんに根掘り葉掘り話を伺いながら、音の響きや音楽からアルメニアの風土や気質、そして作曲家アルチュニアンにいろいろ想像をめぐらせています。ブッシュの二重奏曲は、ブッシュ自身はハウス・ミュージックと名付けているけれども、そこはさすがブッシュ、独特の和声や書法に粋を感じ、弾いていても思わずニンマリしてしまいます。ただブッシュはヴァイオリニストのはずなのに、ヴァイオリンパートはかならずしも弾きやすくありません。なぜなのかしら??
秋場さんいわく、紫の音色を持つ(本当にそう思います!)横川さんとのトリオ、そして「花のすきなうし」は横川さんの語りとの共演!!
スペシャルな公演、お楽しみいただけると思います。

2017年7月9日(日)開演14:00 クボタホール(長崎)
小林美恵 J.S. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲演奏会

出演:
小林美恵(ヴァイオリン)
曲目:
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 BWV1001
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 BWV1002
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 BWV1003
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 BWV1004
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 BWV1005
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 BWV1006
問合:
クボタホール Tel 095-813-8131   Fax 095-813-8385
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kubota-hall/

(美恵から皆さまへ)
バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータの全曲演奏会です。今回はソナタとパルティータをセットにして、間に2回の休憩を入れて、一気に全曲を聴いていただこうと思います。
クボタホールのオープニングのコンサートでも全曲を2日にわけて弾いたことは、忘れることができません。それから、、時は流れて、17年ぶりの再演です。
1番から順を追って弾いていくと、バッハの内面がどんどん変化していくのがわかります。2番のソナタの深淵さ、2番のパルティータのシャコンヌの途中の転調する頃には、この曲集が存在するのは、もう奇跡としか思えなくなってきます。(弾いている本人は1番のソナタから圧倒されていますけれど・・)
全曲演奏という貴重な機会に感謝し、バッハの心の軌跡をゆっくりと追いたいと思います。
有意義な時間となりますように。。

2017年6月17日(土)開演15:00 静岡音楽館AOIホール
子どものためのコンサート
小林美恵&野平一郎 ヴァイオリン名曲選

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 野平一郎(ピアノ)
曲目:
プロコフィエフ 行進曲
ポンセ エストレリータ
バルトーク ルーマニア民族舞曲
ファリャ スペイン舞曲
ドヴォルザーク ユーモレスク
サラサーテ ツィゴイネルワイゼン
ストラヴィンスキー ディヴェルティメントより
ラヴェル マ・メール・ロワ
ディズニー作品より
問合:
静岡AOI・インフォメーション Tel 054-251-2200

(美恵から皆さまへ)
子どもの時に初めて行った音楽会はなんだったのか記憶にはないけれど、電車に乗って、都心のホールに向かうのは本当に特別の心躍る日でした。当時は自由席の公演が多く、開場前に並んで待っている時間でさえ素敵な時間でした。
舞台で奏でられる音楽はなんだか不思議で、現実にはない別の世界に連れていってくれました。
家に帰ってからも、聴いた音楽が頭の中をぐるぐるまわって、何日かは、そう、魔法をかけらてたみたいに足取りが軽かったのをおぼえています。
今の子どもたちはどうなのだろう?とふと思います。
心奪われる楽しいことは、あの頃よりきっといろいろあるから。。
でも、、やはり音楽を聴きにホールに来てもらいたいなと思います。
耳をすませて、聴くことだけに集中すると、いろいろなことを感じるから。それは自分の心の声かもしれないし、作曲家の思いかもしれないし、自然の音かもしれないし、目には見えないものの気配かもしれない。
それぞれの曲の独創性に富んだ世界の広がりを、奏者と聴く方のお互いの想像力で一緒に感じる時、それはその時限りの二度とない素晴らしい時間です。
子どものためのコンサートですが、もちろん大人もお聴きいただけます。
いい時間が創れますように。 

2017年5月21日(日)開演13:00 今治市伊東豊雄建築ミュージアム
サンデー・ミュージアム・コンサート

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 尾尻雅弘(ギター)
曲目:
エルガー 愛の挨拶
ファリャ スペイン舞曲
サラサーテ 祈り
サラサーテ カルメン幻想曲
イベール 間奏曲
タレガ アルハンブラの想い出(ギターソロ)
佐々木忠 砂山
モンティ チャルダッシュ
ピアソラ リベルタンゴ 他
問合:
今治市伊東豊雄ミュージアム
Tel 0897-74-7220  Fax 0897-74-7225
office@tima-imabari.jp
http://www.tima-imabari.jp/event/2893/

(美恵から皆さまへ)
サンデー・ミュージアム・コンサートが行われる伊東豊雄建築ミュージアムは大三島にあり、大三島は四国の今治と広島の尾道を結ぶ、”しまなみ海道”にある瀬戸内海の美しい島です。
島の歴史は古く、「神の島」ともいわれていて、島内の大山祇神社には樹齢3000年ともいわれる楠木も残っていて、想像をはるかに超える時間、空気を感じるところです。その島の傾斜地から瀬戸内海を一望できる素晴らしい場所に伊東豊雄建築ミュージアムがあります。そこでの初めてコンサートです。
伊東豊雄さんが2012年から大三島で始められているプロジェクトの映像のアドレスを貼り付けます。
” title=”大三島” target=”_blank”>https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=YkGLSTb4aIw&app=desktop

この映像の半分過ぎたくらいのところ(女性がコーヒーを飲むところ)が演奏会場です。雨の場合は最初のほうに出てくる公民館になりますが。。。
コンサートホールを抜け出して弾いてみます!!音楽のあり方も考えてみたいと思います。
このコンサートの申し込みは5月14日までだそうです。多くの方に大三島にいらしていただきたく、どうかよろしくお願いいたします。

2017年4月15日(土)開演14:00 Hakuju Hall
小林美恵デビュー25周年記念 ヴァイオリン・リサイタル・シリーズ
エピローグ「音爛漫」

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 上田晴子(ピアノ)
曲目:
クライスラー ウィーン奇想曲/ラ・ジタ―ナ
マスネ タイスの瞑想曲
サン=サーンス 序奏とロンドカプリチオーソ
ショーソン 詩曲
シマノフスキ 夜想曲とタランテラ
サラサーテ ツィゴイネルワイゼン
問合:
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040 www.japanarts.co.jp/
Hakuju Hall チケットセンター 03-5478-8700(火~土 10:00~18:00 祝日・休館日を除く)
Hakuju Hall オンラインチケット予約 http://www.hakujuhall.jp/

(美恵から皆さまへ)
ヴァイオリンは不思議な楽器。謎めいて、神秘的で、一度でもその音に心奪われたら最後、取り憑いて決して離れない。
そう、悪魔は人間の望むものと引き換えにヴァイオリンを要求する。
そしてヴァイオリンを弾いて、いつも人をたぶらかして翻弄する。
そういう話を読む度に、あぁ、私も悪魔の弾くヴァイオリンを聴いてしまったのかもしれないと思う。
悪魔がそんなに手に入れたかったヴァイオリン、あなたはいったい何?
 
春になって、色とりどりの花が咲きみだれる頃、また皆様にお会いしたく思います。

2017年4月1日(土)開演14:00  銀座 王子ホール
chiiku Lab 12歳までに知っておきたいコンサート

出演:
小林美恵(ヴァイオリン)上原正敏(テノール)白石光隆(ピアノ)

曲目:
ブファリャ:スペイン舞曲
チャイコフスキー:メロディ作品42-3
山田耕筰:からたちの花
ブルグミュラー:貴婦人の乗馬
リスト:愛の夢 第3番
ロッシーニ:もし私の名を知りたければ(セヴィリアの理髪師)
ロッシーニ:ラ・ダンツァ ー 踊り
ラヴェル:ツィガーヌ
プッチーニ:誰も寝てはならぬ(トゥーランドット)
問合:
株式会社知育ラボ Tel 03-6277-8852(火~土 9:00~18:00)
http://urx2.nu/BuGC

(美恵から皆さまへ)
知育ラボのコンサート、今回から「12歳までに知っておきたいコンサート」として新シリーズが始まります。
未就学時には子供向けのコンサートを定期的に楽しんでいた子供たちが小学生になって、コンサートには入場できるようになったけれども、大人向けのコンサートが多くてどのコンサートに行ったらいいのか???という状況なのだそうです。
そんな子供たちに気軽に音楽ホールに遊びに来て欲しいとの思いからの新シリーズです。
ヴァイオリン、ピアノ、歌、そして子供たちに大人気のエリックさんが司会をしてくださいます。
大人だって銀座に行くだけでもワクワクします。どうぞお子様と銀座でのコンサート、お楽しみください。

2017年3月26日(日)開演14:00  杉並公会堂 大ホール
つぶてソングの集い  in  杉並
音楽の架け橋~南相馬から 再び杉並へ~

出演:
松原混声合唱団(指揮:清水敬一)
いらか会合唱団+有志(指揮:清水昭)
杉並区立桃井第四小学校合唱団
聖光学院中学校・高等学校グリークラブ
「そうま地方 合唱を楽しむ会」所属有志合唱団
小林美恵(ヴァイオリン) 大須賀恵理(ピアノ) 浜中康子(ピアノ)
新実徳英(指揮・お話)
和合亮一(朗読・お話)   他
曲目:
つぶてソング
問合:
「つぶてソングの集い」お問い合わせ窓口(FCT福島支社)  Tel 024-521-3300 (受付時間/平日10時~17時)
「つぶてソングの集い」プロジェクト(伊藤)  Tel 090-1663-9536

(美恵から皆さまへ)
「つぶてソング」とは福島の詩人、和合亮一さんが東日本大震災の直後からTwitterに投稿した「詩の礫」に作曲家の新実徳英さんが作曲したもの。「つぶてソングの集い」は2011年に杉並公会堂で開催され、その後、毎年3月に郡山、南相馬、福島などで行われ、7回目の今年、また杉並公会堂に戻ってきました。
私の育った杉並区て南相馬市は震災以前から深い繋がりがあり、私も震災後演奏しに訪れ、厳しい状況を目の当たりにしており、何か出来ることがあったら、、との思いは消えることがありません。
今回の集いでは杉並区の小学校の合唱団、横浜聖光学園の中・高等学校のグリークラブの若い世代も、そして南相馬からの合唱団も参加し、歌声を聴かせてくれます。
私は新実さんが作曲されたヴァイオリン曲集の「ヴァイオリン ソング ブック」から”鳥のシシリアーノ”、”燃える赤”、”なぎさのワルツ”の3曲を演奏しますが、この曲は後に詩人の谷川雁さんが詞をつけて、合唱曲集「白いうた 青いうた」として誰でもが歌えるようにもなっています。
最後には全員で「つぶてソング」から”あなたはどこに”を歌うそうです。皆様の参加をお待ちしています。

2017年3月11日(日)開演15:00 Hakuju Hall
Hakuju 東日本大震災チャリティーコンサート

出演:
大萩康司(ギタ―)小林美恵(ヴァイオリン)川本嘉子(ヴィオラ)
長谷川陽子(チェロ)林美智子(メゾ・ソプラノ)三舩優子(ピアノ)
平野公崇 田中拓也 西本淳 東涼太(サクソフォン・カルテット)
曲目:
ブラームス 「F.A.E.ソナタ」より”スケルツォ”
マスネ(平野公崇編) エレジー
パガニーニ 三重奏曲 ニ長調 op.66
ブラームス アルトとヴィオラのための2つの歌 op.91
ラフマニノフ(平野公崇編) ヴォカリーズ op.34-14
ヴィラ=ロボス ギター協奏曲より
サン=サーンス(平野公崇編) 動物の謝肉祭 他
問合:
Hakuju Hall チケットセンター 03-5478-8700 10:00~18:00(火~土※祝日・休館日を除く)
Hakuju Hall オンラインチケット予約 http://www.hakujuhall.jp/

(美恵から皆さまへ)
今年も3月11日がきます。
日差しは毎日強くなって、春はやってきていますが、福島や被災地の方々はどうおすごしなのかしら?少し笑顔は戻られたのかしら?と気にかかります。
白寿ホールの東日本大震災チャリティーコンサート、今年も心をこめて、そして会場の皆様と気持ちをひとつにしたいと思います。今回、サックスの平野さんがヴァイオリンとサックスの曲をこの演奏会のために書いてくださいました。サックスとヴァイオリンの曲はほとんどないので、今回この曲が誕生したことは私にとりましても大きな喜びです。震災がなかったら、平野さんと共演する機会もなかったかもしれません。東日本大震災から生まれた大切な宝物です。どうぞ聴きにいらしてください。
今年から皆様のお気持ちは福島県相馬市「学校法人みどり幼稚園」に寄付させていただくことになりました。
ご協力どうぞよろしくお願いいたします。

2017年2月19日(日)開演15:00 パルテノン多摩 小ホール
ミュージックサロン・シリーズ2016-2017 Vol.26
~極上の室内楽を求めて~
小林美恵&荘村清志 Duo!

出演:
小林美恵(ヴィオリン) 荘村清志(ギター)
曲目:
ヘンデル オンブラマイフ/泣かせてください
シューベルト アルペジオーネ・ソナタ
イベール 間奏曲
加藤昌則 ケルトスピリッツ
タレガ アルハンブラの想い出
ピアソラ オブリビオン
ピアソラ リベルタンゴ 他
問合:
チケットパルテノン Tel  042-376-8181(休館日を除く毎日 10:00~18:00)
http://www.parthenon.or.jp/

(美恵から皆さまへ)
今、シューベルトに夢中です。
弾くたびに、また遠くへ行ってしまったと感じるシューベルトですが、それでもなお、追わずにはいられない作曲家です。
今回弾く、アルペジオーネ・ソナタ、今では幻の楽器になってしまったアルペジオーネですが、いったいどんな音がしたのかしら?想像がふくらみます。ギターと同じ6弦でフレッドがあって、弓を使うという。。
本来はアルペジオーネとピアノの作品ですが、ヴァイオリンとギタ―で演奏します。
シューベルトは作曲する時にギターを使ったと聞いたことがあります。繊細な音を好んだのだと思います。そのシューベルトのささやきに心を傾けたいと思います。
そういえば1797年1月31日生まれのシューベルトは、今年生誕220年です。
曲は他に加藤昌則さんのケルト・スピリッツ(グリーンスリーブスやロンドンデリー、庭の千草、アイリッシュ・ダンスが盛り込まれています)、ピアソラ、ヘンデルなど。
どうぞ聴きにいらしてください。

2017年1月15日(日)開演14:30 富士市文化会館ロゼシアター・大ホール
ファミリーで楽しむ~新春ニューイヤー・コンサート~

出演:
小林美恵(ヴァイオリン) 篠﨑靖男(指揮)
静岡交響楽団
曲目:
ヨハン・シュトラウスⅡ世 喜歌劇「こうもり」序曲
サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
マスネ 歌劇「タイス」 瞑想曲
サラサーテ ツィゴイネルワイゼン op.20
ドヴォルザーク 交響曲第9番 「新世界より」 op.95
問合:
特定非営利活動法人静岡交響楽団 Tel 054-203-6578(平日10:00~17:00)

http://www.shizukyo.or.jp

(美恵から皆さまへ)
ヴァイオリンの小品の名曲は沢山ありますが、その中でも究極の3曲をニューイヤー・コンサートで演奏します。
サン=サーンスの序奏とロンドカプリチオーソは弾いていると、これぞヴァイオリン曲!!とよく思います。冒頭はヴェルレーヌの詩「秋の歌」(秋の日のヴィオロンのため息の・・)を思い出させますし、ロンドの主題はがらっと変わってスペイン風で、次々と出てくるエピソードはカプリチオーソと題されているようにアイデア満載。とっても魅力的。最後はこの上なく軽やかで。。何百回、何千回弾いても、きっと私は毎回”この曲大好き”と言うと思います。
マスネのタイスの瞑想曲は歌劇「タイス」の第2幕の第1場と第2場の間にソロヴァイオリンが弾く間奏曲としてよく知られていますが、実は最後の場面で、死が間近にせまったタイスとアタナエルとの2重唱にも使われます。これを聴いた時、衝撃を受けたと同時に心底納得しました。
そしてツィゴイネルワイゼン。まだヴァイオリンが誕生するずっと前からの、弦楽器が辿ってきたルーツを感じます。風の音、自然の音、鳥の声、歌、熱狂的な踊り、苦しみ、悲しみ、喜び。
・・・少々曲目解説のようになってしまいました。
この3曲、ピアノと一緒にもよく弾きますが、オーケストラとの迫力、色彩、格別です。どうぞ聴きにいらしてください。
ヨハン・シュトラウス㈼世の「こうもり」序曲もメインのドヴォルザークの交響曲「新世界」もまさに名曲。今回は抽選会もあるそうで、新春の楽しいコンサートになりそうです。