2015年12月20日(日)開演16:00 さいたま市文化センター大ホール
さいたまアンサンブル定期演奏会2015
第3回 第九演奏会
- 出演:
- 小林美恵(ヴァイオリン)
岩下晶子(ソプラノ) 相田麻純(アルト) 澤崎一了(テノール) 田代和久(バス)
金昌国(指揮)
さいたまアンサンブル
さいたま市民合唱団 - 曲目:
- ベートーヴェン ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス ヘ長調 Op.50
ベートーヴェン 交響曲 第9番 ニ短調 ”合唱付き” - 問合:
- 問合せ SaCLaインフォメーションセンター 048-866-4600
あれはいつ、どこに行くフライトだったか思い出せないほど、昔のことですが、何気なく耳にした機内のイヤホンから、ベートーヴェンのヘ長調のロマンスながれてきました。その日は素晴らしい快晴で、眼下に広がる絶景を眺めながら、まさに鳥になったような気分でした。ヘ長調の持つ透明な明るさと力強さの響きと景色が相まって、それまでのモヤモヤが一気に吹き飛んで、晴れやかな幸福感に満たされました。
この曲を弾く時には、その時の感覚がいつも蘇ります。
なぜ、ベートーヴェンがロマンスと題名をつけたかは、いろいろな説がありそうですが、個人的な感情というよりも、全てを突き抜けた、もっと普遍的な大きなメッセージを感じます。と同時にベートーヴェンが求めた究極の美しさとはいったい何だったのだろうかと思います。
2015年の最後にそんなことを考えながら、ベートーヴェンの音楽に心を寄せています。