2015年12月22日(火)開演19:00 紀尾井ホール
アンサンブルofトウキョウ定期演奏会2015
第117回 オーケストラの夕べ
- 出演:
- 小林美恵(ヴァイオリン) 高木綾子(フルート)
金昌国(指揮)
アンサンブルofトウキョウ - 曲目:
- ベートーヴェン ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス ヘ長調 Op.50
ロンベルグ フルート協奏曲 ロ短調 Op.18
ベートーヴェン 交響曲 第6番「田園」ヘ長調 Op.68 - 問合:
- アンサンブルofトウキョウ事務局 03-3426-2010 oftokyo@gmx.net
あれはいつ、どこに行くフライトだったか思い出せないほど、昔のことですが、何気なく耳にした機内のイヤホンから、ベートーヴェンのヘ長調のロマンスながれてきました。その日は素晴らしい快晴で、眼下に広がる絶景を眺めながら、まさに鳥になったような気分でした。ヘ長調の持つ透明な明るさと力強さの響きと景色が相まって、それまでのモヤモヤが一気に吹き飛んで、晴れやかな幸福感に満たされました。
この曲を弾く時には、その時の感覚がいつも蘇ります。
なぜ、ベートーヴェンがロマンスと題名をつけたかは、いろいろな説がありそうですが、個人的な感情というよりも、全てを突き抜けた、もっと普遍的な大きなメッセージを感じます。と同時にベートーヴェンが求めた究極の美しさとはいったい何だったのだろうかと思います。
2015年の最後にそんなことを考えながら、ベートーヴェンの音楽に心を寄せています。